アプリケーション

タッチパネルの採用は、タブレットやスマホに始まり、ノートＰＣや大型のオールインワンPC、更に、家電やサイネージ、産業用途等へも広がっています。また、自動車分野では電装化が進み、カーナビなどので車載ディスプレイの大型化が顕著です。当社では、大型露光機を保有しており、最大サイズ55インチ（長さ1200mm以上）のディスプレイに対応しています。小型から大型迄、様々なアプリケーションに適したサイズのセンサーを提供可能です。

外形加工が容易に可能なフィルムの特性を最大限に生かし、自動車用途でデザインを重視した流線形パネルや躯体の形状に合わせたスイッチパネルなど様々な異形製品に対応可能です。また、当社はセンサー設計部門を有しており、お客様からの基本設計情報を元に、タッチセンサーとしての最適な設計を提案しています。

リジットのガラスセンサーや、脆弱で曲げに弱いITOセンサーでは、近年、採用が増えている、曲面ディスプレイやフォルダブルディスプレイに対応できませんでした。当社のセンサーはフィルム基材上に銅でセンサー配線が形成されています。フィルム基材の特徴であるフレキシブル性を活かし、これまで実現できなかった3次元形状のデザインも対応可能です。

自動車用途や産業機器用途では、過酷な使用条件や安全性の観点から高い信頼性が求められます。当社はセンサーに電気配線用途等で多くの実績がある銅を用いることで、高い信頼性を有しています。更に高信頼性を実現する為に、表面の黒化処理材料や防錆技術の開発に取り組んでいます。

当社の強みである、フォトリソ-エッチング技術を用いて銅センサーの配線を極限まで細く加工する事で、センサーの透明性を保っています。また、ディスプレイの画素と銅配線が干渉する事で発生するモアレに対しても高いシミュレーション設計技術で抑制する事ができます。高い光学特性を求める製品に対しては、ベースフィルムの素材を透明かつ曇りの少ないCOP変更、光干渉ムラ（虹ムラ）の対策も行う事が可能です。

センサー抵抗値の低さは、当社の銅センサーの一番の特徴であり、高い位置精度が必要なアクティブおよびパッシブスタイラスペン機能、ゲーミングPC等の高リフレッシュレート対応などに優れています。また、近年増えている、グローブやホバー等の要求にも対応可能です。

自動車では、インフォテイメントを中心に、カーナビやインパネなどの電装化が進み、車載ディスプレイの大型化が進んでいます。また、今後、電気自動車の普及や自動運転技術の発展が見込まれる中、例えば、ステアリングスイッチなど、益々ディスプレイに求められる機能は増えると予想されます。当社では、最大55インチまでのサイズに対応が可能であり、加工が容易なフィルムの特性を生かし、流線形パネルなどデザイン性を最大限に活かすことのできる設計に貢献していくことが可能です。

ノートPCの発展と共に目覚ましい発展を遂げてきたのが、VTSのタッチパネルセンサーです。銅センサーのパイオニアとして、PC分野では着実な実績と、お客様からの信頼を築いて参りました。世界的な感染症の流行を受け、今や、テレワークは完全に働き方の一部として人々の間に定着致しました。　我々の生活に欠かすことのできないノートPC、タブレットで築いた実績を基に、これからも同分野でのパイオニアであり、かつフロントランナーとしてのポジションを確固たるものとして参りたいと考えております。

掃除機、冷蔵庫、電子レンジ、家具、調度品などの操作パネル、ベッド周辺機器などのスイッチ機能を一体化させたスマート家電の発展が今後見込まれます。IoTによりこれら家電が連携していく未来においては、これらの操作用タッチパネルは欠くことのできない要素となります。また、抵抗値が低いと設計自由度も広がります。当社のセンサーはフィルム基材上に銅でセンサー配線が形成されていますので、3次元形状など、様々なデザインの家電に対しても、フィルム基材のフレキシブル性を活かし、対応することが可能です。

5G時代を見据えたアンテナ受信のためのデバイスとして、弊社の銅メッシュ技術の活用が期待できます。